刺し子と刺繍で、服のお直し(お繕い)をさせてもらっています。
がんばってきた服の傷は、隠さずに残します。
衣食住の、衣のことを、僕は突き詰め続けたいと思っています。
服って、着る人の人となりや、そのときの気持ちごと身につけるものだと、僕は思っています。何着もなくても、実は今ある服の中に一手間加えるだけで、より愛おしく思える服になるかもしれません。
眠ってしまった、気に入っていた服を、生まれ変わらせるお手伝いをさせてください。
01


北海道の道東を旅していたとき、個人経営のリサイクルショップで500円で買いました。とにかく冬の車中泊は寒いので、暖かくて重ね着できるものを探した結果、このパンツと出会いました。買ってすぐ、3月ごろに左の太ももを繕いました。と思ったら、農作業中に機械に巻き込んでしまいました。僕の右膝を、命がけで守ってくれました。そこから半年かけて、縫い繕いました。野付半島で車中泊をしながら縫った日も、ひとりで焚き火をした夜に縫った日もあります。いまは僕の勝負着です。
この一本の話は、note に書いています。
02


森に入るときによく着ていたジャケットです。ポケットが多くて、胡桃なんかを拾ったときに入れておけるので、使い勝手がよくて、よく着ていました。なんでも入れるポケットなので、ハサミまで入れてしまって、穴が空きました。洞爺湖で住み込みのバイトをしていたころ、出勤の前や後の時間を使って繕いました。とうや水の駅の前の砂浜で、胡桃を拾ったなあ。砂澤ビッキさんの作品に、心が震えたなあ。